IDX ブローカーの物件検索 – IDX Broker


現在、ハワイの不動産会社さんのホームページを作成中です。
IDX ブローカー(IDX Broker)を使って、Hawaii Central MLSと接続しています。

IDX Brokerで、もともと提供されている検索は多機能すぎて、少し使いにくい印象です。
ハワイの不動産を探している日本人を想定して、よく使う検索項目に絞り込んだ、簡易検索ページを作成しました。

フィールドの複数検索

一つのフィールドについて、複数の検索をしたいことがありますよね?
例えば、ダイヤモンドヘッドとハワイカイの両方のエリアで条件に合う物件を探したい場合です、

IDX Brokerの場合、このエリアは、アドバンスドフィールドのArea – a_mlsAreaMajorが該当します。
ところがIDX Brokerのディフォルトでは、このままのフィールド名で複数指定して検索した場合、一番最後のものだけを検索結果として表示します。
ダイヤモンドヘッドとハワイカイを検索したくても、ハワイカイしか検索結果に表示されないのです。

これでは、困るので、1フィールドにつき、複数の検索をできる方法を探しました。
IDX Brokerのサポートページに記載がありました。

フィールド名の最後に[]([ と ])をつければ、複数の条件の検索結果を表示してくれる様になります。
今回のケースですと、ダイヤモンドヘッドとハワイカイの、両方のエリアの検索結果を表示してくれる様になります。この部分のクエリは次の様になります。

&a_mlsAreaMajor[]=Diamondhd&a_mlsAreaMajor[]=Hawaii+Kai

ワイルドカード(一部検索)

次に困ったのはワイルドカードの指定です。
ダイヤモンドヘッドのサブエリア- Neighborhood「カハラ」で検索したいのですが、マスターにはカハラを含む複数のサブエリアの登録がありました。
そして、IDX Brokerのディフォルトでは、サブエリア- Neighborhoodの検索は、完全一致でないと、検索結果に表示されません。「Kahala」で検索した場合、「Kahala Area」は、「Area」が余分のため、検索結果に含まれないのです。
カハラが含まれる物件全てを表示するには、Kahala A、Kahala B、C Kahalaの検索結果を合わせて表示する必要があります。

このままでは使い勝手が、悪いので、ワイルドカードでの検索方法をリサーチしました。
サポートページを検索した結果、Wild Textという検索指定があることがわかりました。
検索フィールドの検索方法として、Wild Textを指定すると、検索キーワードと指定した文字が、該当フィールドに含まれる全てのレコードを検索結果に表示するとのことでした。
Wild Textを指定したフィールドでKahalaを検索すると、Kahala A、Kahala B、C Kahalaの全てが検索結果に表示されると様になるということです。

早速、実験してみました。
サブエリア- Neighborhoodのフイールド a_neighbourhoodの検索方法を、Wild Texに指定して検索してみたところ、aw_neighbourhoodというクエリで検索していることがわかりました。
フィールド名にwが追加された形です。検索では、以下の様なクエリとなります。

&aw_neighbourhood[]=Kahala

これにより、簡易検索画面の大幅な簡素化が可能となりました。

物件タイプ – pt ではなく、物件サブタイプ – a_propSubTypeを使う

ディフォルトの検索では、物件タイプ – ptが使用されています。

Single Family Residential、Vacant Land、Multi Family、Commercialの4つのタイプが設定されています。
残念ながら、この4つのタイプの検索は、ユーザーのニーズとは一致しません。
一軒家、コンドミニアム、タウンハウス、土地、ビジネスといった区分けで検索したいとのことでした。

この内容にもっとも近いフィールドが、物件サブタイプ – a_propSubTypeでした。

今回は、物件タイプ – ptでの検索を取りやめ、物件サブタイプ – a_propSubTypeで検索することにしました。

ただ、残念なことに、物件サブタイプ – a_propSubTypeでも、コンドミニアムとタウンハウスはCondo/Townhouseという同じ区分けになっています。

別のフィールド、建築スタイル – a_architecturalStyleでは、コンドホテル – Condotel、タウンハウス – Townhouse、低層コンド – Low-Rise 6 or Less Stories、高層コンド – High-Rise 7+ Storiesの区分けがあります。この、建築スタイル – a_architecturalStyle を組み合わせることにより、コンドとタウンハウスの仕分けに対応しました。