今回、クライアントからの依頼でNCR CounterpointからShopkeepへPOSレジを入れ替え、BigCommerceでショッピング機能を追加し日本語化、更にShopkeepとBigCommerceの統合させるというプロジェクトを行っています。
かなり、複雑なプロセスだったので、忘備録も兼ね、記録に残しておきます。
今回のプロジェクトは大きく3つの作業から成っています。
- POSレジの移行
NCR CounterpointからShopkeepへ - POSレジとEコマースの統合(在庫連動)
Shopkeep(POSレジ)、BigCommerce(Eコマース) - Eコマースサの日本語化
BigCommerce + Weglot 
日本語化の手段
今回BigCommerceを日本語化するにあたって、いくつかの方法を検討しました。
それぞれの方法を以下にまとめました。
- 言語ごとに複数のアカウントを作る
- サイトと商品の両方の翻訳ができる。
 - 一つのPOSと複数のEコマースアカウントの同期ができない。
 - 英語と日本語の切り替えがページごと商品ごとのリンクとなるため複雑。
 - コストがかかる。
 
 - テーマを改造して利用言語に応じて表示を変える
- サイトのみ翻訳ができる。
 - 開発費がかさむ。
 - 商品タイトル、変数(オプション)、商品説明の翻訳ができない。
 - 言語の追加が大変。
 
 - 自社開発JavaScriptによるテキストの置き換え
- サイトと商品の両方の翻訳ができるが、JavaScriptの書き換えとなるため、メンテナンス性が高くない。
 - 商品説明の翻訳がほぼ無理。
 - 言語の切り替えができない(利用者の言語環境で自動判断)。
 - 言語の追加は非常に大変
 
 - サードパティのサービスを利用したテキストの置き換え
- サイトと商品の両方の翻訳ができる。
 - インターフェィスが用意されていて、メンテナンスが容易。
 - コストは少し高くなる。
 - 機械翻訳でそのまま使えない。
 - 言語の追加は簡単
 
 
幸いWeglotというオンライン翻訳サービスがBigCommerce対応していたので、今回は4の方法を採択しWeglotこれを使うことにしました。
Weglotとは
Weglotはオンライン翻訳サービスです。以下の様な特徴があります。
- オンラインによるインターフェース
 - 複数言語対応
 - WordPress対応
 - ベースは機械翻訳+手作業での翻訳
 - バルク処理可能
 
Weglotの流れ
Weglotは、以下の様な流れで日本語を表示します。
- 翻訳元サイトでJavaScript読み込み
 - 英語(元言語)のページを開くとWeglotが自動的に文章や単語を拾う
 - 拾ってきた文章や単語を自動翻訳(自動翻訳はOFFにできる)
+手作業で文章や単語に対応する日本語(翻訳)を登録 - 英語(元言語)のページを開くとテキストが翻訳に置き換えられる。
 
Weglotの問題点
Weglotは、日本語など2バイト系文字とはあまり相性が良くない部分がありました。
- 機械翻訳(自動翻訳)は、以前のGoogle翻訳程度の精度で、そのまま使えないものが多い。
 - 固有名詞なども翻訳してしまう。
 - ”、’、- などの記号を全角にしたり、不必要なスペースを挿入したりしまう。
 
現在は手作業で翻訳を確認したもの以外は、原文のまま表示する様にして、意図せぬ翻訳が起こらない様にしています。


